凧の本・書籍のページ
私が所蔵する本を含め、これまで見てきた凧の本を紹介します。
これまで見たことのなかった形の凧やすばらしい凧絵は私を凧の世界へと誘いました。
凧の作り方や凧の写真が掲載されている本だけでなく、凧の歴史やうんちくの詰まった本、また凧に関連する航空力学、竹の加工など、凧作りに役立ったいろいろな分野の本・書籍を紹介します。
本の詳しい内容は書籍通販サイトへのリンクで行っていますが、中には、絶版になった本もあります。いい本ばかりなので古本や図書館などで見ることができるかもしれないと思い掲載しました。ご了承下さい。
凧作りのバイブル!おすすめの本
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世界の凧
世界の凧の歴史が学術的な内容で掲載されています。
1978年発行の古い本ではありますが、和凧の世界とは全く違った凧の世界を見ることができます。この本が出版された当時から凧も進化していますが、それまでの世界の凧を知るにはこの本しかないと思います。 -
凧-空の造形-
凧の発生と歴史・日本の凧・制作の基本・創作凧・世界の凧 (新技法シリーズ)凧の歴史から始まり、凧の紹介など、凧作りの基本となることが多く書かれています。また、立体凧やぐにゃぐにゃ凧の作り方も細かく載っています。
私はこの本から凧の世界に惹き込まれました。 凧作りの魅力が満載のおすすめの本です。
凧の作り方が掲載されている本
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凧(たこ)
国内外の凧絵を紹介すると共に、エイ凧・コマ凧・とり凧・角凧の4種類の凧の作り方が掲載されています。
簡単な和凧作りにはとても読みやすい本です。 -
絵凧の技法―手づくり凧の技法と凧絵の楽しみ方
凧の絵柄に視点を置いての歴史や凧の魅力が書かれています。また、作り方や道具、奴凧や角凧の作り方が写真とともに工程を追って掲載されています。
特に、多く掲載されている凧絵の下絵は貴重な史料ばかりです。 -
「親子でつくるたこの本」 たこあがるかな
秋山氏の折り紙カイトの作り方集です。
小さなお子さんと家の中で楽しめる凧づくりが体験できると思います。
空高く揚げて楽しむ凧とは違った楽しみ方ができます。 -
風箏図面
中国の凧の図面集です。
中国に行ったときに手に入れた物です。中国は凧を作る多くの職人さんがいるのも分かる気がします。かなり精巧な立体的な凧の図面が載っています。
画像の下の部分はムカデ凧の龍の頭の骨組みを示したものですが、さらにそれぞれのパーツの詳細図も示されています。
各地の凧が紹介されている本
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ふるさとの凧
日本各地の伝統的な凧が写真とともに数多く紹介されています。
また、それぞれの凧とその地域の関わりや伝統、風習、歴史なども掲載され、凧という伝承玩具からみた日本各地の風土・文化が伝わってきます。
凧の図鑑
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凧大百科―日本の凧・世界の凧
日本の凧を中心に、世界の凧を紹介。凧の歴史もいろいろな文献を交えて紹介されています。
図鑑というより、凧百科の名前にふさわしい内容の本です。 -
中国の美 凧―中国風箏
中国の凧は日本の凧とは違った美があります。この本で紹介される凧は中国の歴史と技術の高さを感じ取れるものばかりです。
初めて見たときは驚きと感動がありました。さすが中国、と言いたくなるような凧の写真がいっぱいです。 -
江戸凧―橋本禎造の世界
絵師 橋本禎造氏の凧絵が一同に収録されています。
江戸凧の煌びやかさ、粋を感じさせる絵は、見る人を魅了します。
この本に収録されている橋本氏の凧絵を参考にして絵を描いた人も多いはずです。
竹の特性、加工について
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図説 竹工入門―竹製品の見方から製作へ
竹の加工の技術指導書というべき本です。
竹を加工するときに、どんな道具でどう加工していくのかも解説されています。私はこの本を参考書として、竹かご作りを習いに行きました。
凧の骨の作り方は書いていませんが、竹を思ったように加工するためには大変参考になる技術書です。 -
竹を知る
竹の特性、種類など、竹を使って物を作ろうとするにはかなり参考になる知識が詰まっています。
例えば、凧でよく使う女竹(メダケ)は笹の仲間です。他には、竹の旬は・・。などなど、竹に関する知識が広がります。
和紙、紙について
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産地別 すぐわかる和紙の見わけ方
日本全国の和紙の産地別に、その和紙の特徴や主な用途が書かれています。写真も多く大変見やすい構成です。和紙を知るには便利な本です。
また、全国の和紙製造所の一覧があり、私としては和紙を探すのにおおいに役立ちました。 -
紙の科学
紙はどういう状態のものなのか。その特性は。また、用途に合わせた進化の過程など紙に関する興味深い知識を増やすことのできる本です。
この本から、印刷・染色と紙の関係を学ぶことができました。
しかし、古い本で残念ながら書店のデーターベースにもないようです。
凧の力学、航空力学
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模型飛行機と凧の科学
模型飛行機の飛行・安定性の原理を航空力学の観点から解説。そして後半には凧の揚がる原理、安定性の原理が解説されています。
凧は飛行機とは違っている点がありますが、それもふまえての解説がなされています。
ただ、読み物ではなく航空力学の解説書、文献として見た方がいいと思います。 -
飛行機はなぜ飛ぶか―空気力学の眼より
「飛行機はなぜ飛ぶか」ということを解説した本はたくさんあります。その中でこの本は、読み物として飛行原理を学ぶことができます。
大きな胴体で小さな翼のジャンボジェットがなぜ飛ぶのか・・。そこには、大空に物を浮かべようとする人たちのロマンと現実が語られているような気がします。 -
凧の揚がる原理
ブログに掲載した「凧が揚がる原理」をPDFファイルの電子書籍にまとめたものです。
「空に浮かぶことができる力がどのように発生するのか」 さらに、「空中で安定を保てるのはなぜか」というところを解説しました。